【令和6年度 活動方針】
令和5年度の 中学校部会全事業が、全国49支部の中学校音楽教育研究会等に支えられ、大きな成果をもって終了することができましたことを、心より感謝申し上げます。
昨年10月には、令和5年度全日本音楽教育研究会全国大会富山大会[小学校・中学校・高等学校の合同大会]が開催されました。大会主題「つなぐ 深める ひびき合う 〜豊かな音楽の学び〜」のもと、令和元年度東京大会で設定し継続してきた3つの研究の視点を、第1期の集大成として、大変素晴らしい実践研究を発表いただきました。生徒たちの真剣な、音楽の喜びに輝く表情と先生方の的確な導きに、全国の先生方は共感と学び、感動、そして明日への希望をいただきました。富山県音楽教育研究会、富山大会実行委員会の皆さまのご尽力 、そしてここまで研究を繋いでくださった各研究会の皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、令和6年度の教育活動が順調に動き出しておられることと存じます。学校によっては、修学旅行や運動会等を終えられていることでしょう。昨年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、1年が過ぎました。感染予防が最優先であった数年間を経て、いま皆さんの学校はコロナ禍前と何が変わったでしょうか。音楽科の授業はどのような変化があるでしょうか。現行学習指導要領の全面実施はコロナ禍の影響もあり、特に音楽科など実技を伴う教科では十分な実践を伴わない始動を余儀なくされました。他方、地域やそれぞれの学校の歩みに大きく左右されますが、私たち音楽科は教科としての責務とともに、学校や地域から期待される「担うべきとされる働き」が少なくありません。あえて具体的には触れませんが、コロナ禍を経ていま学校の教育課程や教育活動は再構築され、新たに形づくられつつあるところです。 現行学習指導要領のねらいに向かう音楽科授業の新たなスタンダード、また音楽科がかかわる教育活動の改革や改善など、全国の先生方との情報共有を求めたいところです。
令和6年度10月10日(木)・11日(金)には旭川市、上川地区において全国大会・旭川上川大会が開催されます。《継続的研究の視点3項目》はいよいよ第2期に移行いたします。各支部、先生方の参加を募り、多くの先生方が日頃の指導について学び合う機会にしていただくよう、お願いいたします。また大会に先立ち、全日音研本部では文部科学省教科調査官による「全日音研全国大会の継続的研究の視点の理解を深めるためのオンデマンド配信」を準備しております。7月下旬からのオンデマンド配信を予定しておりますので、大会参加と併せて多くの皆さまの視聴をお願いいたします。
中学校部会では主な活動として次の内容を示します。
1. コロナ禍後の音楽科授業実践の工夫を中心に情報収集と発信を行う。
(1)各支部の情報の収集を行い、授業実践の工夫を迅速に全国に発信する。
(2)「全国中学校音楽教育要覧」の発行、会報の発行、
インターネット等を活用した情報の発信を行う。
2. 中学校部会各支部や各校種の部会等と、課題共有を図る。
(1)6月の全国理事会をハイブリッド形式で開催し、多くの参加者と意見交換を行い、
研究推進上の課題等について状況を共有する。
(2)全日音研本部の「部会長・事務局長合同定例会」での情報をお知らせして
課題を共有していく。
3. 全国大会開催県である北海道・旭川上川大会実行委員会と連携を行う。
・各支部の協力をいただき、第二次案内の全国支部内へのデータ配信をお願いする。
4. 全日本音楽教育研究会の持続可能な運営について、本部と連携し、
課題や改善の手立てについて検討を進める
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